川越町長
城田 政幸 氏 インタビュー
貴地域の特色について教えてください。
川越町長城田 政幸 氏
昭和36年の5月に町制を施行し、川越村から川越町となり、間もなく60年を迎えます。また、川越町にとっても歴史的な被害をもたらした伊勢湾台風から9月に60年を迎えました。大きな災害から立ち直り、発展してきたまちです。まちが成長していく中の転機の一つとして、中部電力㈱川越火力発電所(現:㈱JERA川越火力発電所)の誘致が挙げられます。昭和57年に川越火力発電所の進出が決定し、平成元年に1号機、平成2年に2号機が運転を開始しました。その後、平成8年には、3号系列、平成9年には、4号系列が運転を開始し、川越火力発電所は、平成19年まで世界最大の火力発電所でした。また、臨海部には、多くの企業が立地している工業団地もありますので、比較的、恵まれた行財政運営を進めてくることができました。
当町は、県内で2番目に小さいまちで、面積は、8.73㎢です。人口は平成2年の国勢調査では9,988人でしたが、令和元年7月1日現在で、15,151人まで増えています。子育てのしやすい町として若い世代を中心に人口増加が続き、他市町と比較しても高齢化率が低く、活気あふれる町だと私は思っています。小さなまち街ですが、児童館、子育て支援センターがそれぞれ2箇所あり、子どもだけではなく、子育て世帯をサポートしています。
将来にわたって川越町が成長していくには子どもたちの力が重要ですので、安心して子育てができ、しっかりと働ける環境を作っていきたい。そして、今の川越町があるのは、先人の方々の力があってこそ、ですので、健康長寿のまちづくりにも取り組んでいます。
貴地域について今後、どのような振興策をお考えでしょうか。
農業については、農業振興地域はなく、農業に携わっている方もいらっしゃいますが、後継者不足が課題となっています。産業面においては、川越火力発電所ばかりに目がいきがちですが、地域に根差した企業、特徴のある企業もたくさんあります。
災害対策などは。
私が5歳の時に伊勢湾台風がありました。その時の状況を今でも鮮明に覚えています。私が町長をしている間はそんな災害は絶対起こらないように、との思いで防災、減災対策など、町民の皆さんが安全、安心できるまちづくりを進めています。
また、公共施設などに防犯カメラを設置していますので、防犯カメラがたくさん設置されているまちをPRし、抑止力を高められれば、事件を未然に防ぐことができるかもしれませんので、日常生活の安全安心に繋げたいと考えています。
防災ではありませんが、将来の安心というところでは、障がいのある方やその家族の方の将来の不安を少しでもなくせるように、障がいのある方も継続して働くことができる就労施設整備計画を策定しました。現在、試験的ではありますが、民間企業のビニールハウスを借りて、トマトの栽培に取り組んでいます。これから、作ったものを売るための販路の確保し、拡大していくといったことを考えています。
県あるいは国に対して、今後の地域振興についてどのような政策的要望をされておられますか。
いつもお願いしているのは防災面についてです。河川海岸堤防などは市町では対策ができませんので、国や県がしっかりとやっていただきたい。ソフト面を充実させても、ハード面がしっかりとしたものでなければ、各市町は安心して政策を進めていけません。
当町には、国道1号、23号、北勢バイパス、霞4号幹線、伊勢湾岸自動車道が通っており、名古屋、東京、大阪など都市部へ行くのも容易です。便利なまちとして人が集まってきていただいていますが、東日本大震災以降、海抜ゼロメートル地帯ということで、少し敬遠されていました。誰もが、安心して住めるように、国や県がやるべきところは、しっかりと整備してもらい、町がやらなければならない部分は責任を持って、しっかりと取り組んでいきたい。
他市町と比べると若い街で南勢地方から見ると羨ましい点もあるのでは。
南勢も南勢のいいところがありますし、北勢も北勢でいいところがあります。それぞれのいい部分や特徴を伸ばしていくことが第一で、その次に私の町に取り入れることができるところは、参考にさせていただきたいと思っています。
健康そうに見えますが秘訣などは。
私はストレスがわからないんです(笑)。おそらく、嫌なこと事がストレスになると思いますが、嫌なことでもやらないわけにはいけません。ストレスを溜めないようには元気に挨拶、声を掛けることが重要だと思っています。大きな声を出して挨拶したら明るくなります。
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