多気町長
久保 行央 氏 インタビュー
多気町の魅力はどのようなところでしょうか。
多気町長久保 行央 氏
今の多気町は平成18年に旧多気町と旧勢和村が合併し、平成22年から町長に就任させて頂いており、三期目の半ばを過ぎようとしています。その間、工業団地へバイオマス事業等の企業誘致や若者の就農支援、それに伴う特産の伊勢芋や前川次郎柿等の農業振興、特に2千頭弱を飼育する特産松阪牛等はふるさと納税返礼品の人気となっています。そして「食のまち多気」として地元の相可高校と連携・協力しながら町の活性化策に様々な形で取り組んでくれています。
特に「高校生レストラン」としてテレビドラマで有名になり、2016年の伊勢志摩サミットでは当時のオバマ大統領夫人はじめ各国要人の奥様方に特産物を生かした食事を提供し、地域の食材のPRにも貢献してくれました。
また福祉の面では中部地方では数少ない「町の福祉事務所」設置や、高齢者の病院や買い物無料送迎サービスを実施しております。また5つの学校区にあった放課後児童クラブを児童館として一つにし、子育て支援や相談サポートと併せて一元化する等様々な福祉施策に取り組んできております。
三重県の南北問題については。
三重県の中南勢地域はどうしても首都圏はじめ中部圏や近畿圏から離れているので地形条件から不利であることは否めないところであります。そんな中、多気町は位置的にも開発できるところにあり、1995年当時液晶事業の世界トップを走っていたシャープ(株)誘致に成功し操業が開始されております。また新たな事業誘致として約33万坪に「食と健康」をテーマにした複合型リゾート施設「VISON(美村)約15万坪」を伊勢道と紀勢道の結節点を中心に計画され、国土交通省から全国初となる民間直結型スマートインタ―の認可を頂いて、伊勢からのお客様や熊野からのお客様をお迎えする施設として現在工事が進められております。建設中のホテル最上階には世界の美食の町として有名なスペイン・サンセバスチャンとの交流レストランや施設内に設けられるサンセバスチャン通りには「三ツ星バスク料理店」3店が出店されるとなっています。
こうした事も含め中南勢地域の活性化や雇用の拡大と併せて定住化促進に繋がればと思っています。
災害対策などは。
ため池や河川のハザードマップの見直しと整備を図り、国に危険個所の整備要望を継続していきます。また個別受信機や防災無線の整備を継続するとともに常に早目の避難対策を図っていきます。
国県への要望などは。
町村会として統一して要望しております。
もし10日間休みができるとしたら。
ゆっくり温泉に浸かっていたい。