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バーチャル「復活」の度会県
大台町「奥伊勢テラス」とコラボ

バーチャルで復活「度会県」(イメージ図)

オンライン交流会や空き家改修イベントも

 三重県南部地域に明治時代に実在した「度会県(わたらいけん)」を、明治150年となった2018(平成30)年8月、バーチャル上に復活させた三重県は、同県大台町観光協会が運営する観光案内所「奥伊勢テラス」とコラボし、度会県民と大台町との関係づくりを案内するプロジェクトを始めた。

 奥伊勢テラスは、観光案内に加えて、移住やワーケーション(ワークとバケーションを組み合わせた造語で、職場とリゾート地で働きながら休暇を取ること)の相談を受けることが急増している。同テラスは、田舎暮らしを成功させるには前もって地域との関係を構築することが大切とし、「人と人との関係づくり」を案内する窓口にステップアップさせたいとの意向を示して、度会県は次の4つのキャンペーンで支援する。

 ①大台町で活躍する先輩移住者のホンネ体験談を度会県ウェブサイトで連載②同町の住民と交流できるテーマ別オンライン交流会の開催③同町内の空き家改修DIYイベントを開催④奥伊勢テラスを訪問した度会県民に記念品をプレゼント。度会県ウェブサイトに告知ページを掲載するほか、度会県民向けメルマガ、フェイスブックやツイッターでも告知し、大台町観光協会もフェイスブックやツイッター、インスタグラム、LINE公式アカウントで告知する。

 「度会県」とは 県南部地域(伊勢、尾鷲、鳥羽、熊野、志摩各市と大台、玉城、度会、大紀、南伊勢、紀北、御浜、紀宝各町)は、過疎高齢化が進み、地域づくり活動の担い手が不足、等持続可能な地域社会の形成が深刻な課題。県はその課題に対応するため「度会県」民の募集を開始。3月1日現在、登録された度会県民は1360名超(県内在住者47%、県外在住者53%)。

VISON 4月29日に第1期オープン

 多気町に出現する日本最大級の商業リゾート施設「VISON」(ヴィソン)。第1期オープンは4月29日で、ミシュラン1つ星シェフ手島竜司さんが監修する産直市場「マルシェ・ヴィソン」や、有名パティシエ辻口博啓さん監修のスイーツビレッジ、猿田彦のカフェなどがオープン。6月5日の第2期は三重大とロート製薬が薬草湯を提供する温浴施設などが提供される。第3期の7月20日にはH・I・Sホテルと住友林業による宿泊施設が開業。マルコメの糀カフェ、井村屋グループが参加した食のエリア、キユーピー協力のオーガニック農園も。伊勢自動車道・多気ヴィソンスマートICは4月29日午後3時に開通予定で、上り線(名古屋方面)出口から直接アクセスできるようになる。

(月刊東海財界 2021年4月号掲載)