日本一たくさんありますぞ
ナバナ、伊勢エビはもちろん、海女さんの数もナンバーワン!
南北180㎞、東西100㎞余と細長い形をしている三重県は、江戸時代から「お伊勢参り」の地として知られ、発展してきた。経済の動向を知る上、一般的な「三重県とは」をおさらいしてみた――。
面積5774㎢(平成29年10月現在)、人口181万5827人(同27年国勢調査)。全国的に見ると、面積は25番目、人口は22番目くらいの規模となっている。
これは北勢地域が名古屋経済圏と一部となっていることが貢献しているとみられる。
市町別の人口を見ると四日市市が31万1000人余とトップで、県都・津市は28万人余で2位。次に三重県が持つ日本一を調べてみた(2018年7月現在)。製造品出荷金額で見ると、四日市の萬古(ばんこ)焼などの陶磁器製台所・調理用品204億円余、元シャープの亀山工場など液晶パネル8140億円余、天然・養殖真珠装身具63億円余など15品目あった=資料は総務省・経済産業省「平成28年経済センサス活動調査 製造業(品目編)」による。
農産物ではナバナ、ハナビラタケ、サツキ、ツツジ、かぶせ茶、水産物ではバラノリ(青さノリ)、イワシ類、伊勢エビ、マハタ種苗。面白いものでは海女の数が全国値1650人中、755人でトップだった。
そのほかの指標で全国トップテンに入っているものを見ると、人口10万人当たりの百貨店・総合スーパー数が2.03店(全国1.34店)で四位、同クリーニング所数123.6所(同80.5所)で4位、月間労働時間数・女性174時間で3位(同171時間)、ちなみに男性は183時間(同181時間)で15位だ。
国内銀行預金残高は431万円余で16位、郵便貯金残高は140万円余で13位だった(ともに2016年度)。
平成30年工業統計調査結果速報(三重県戦略企画部統計課公表分)によると、県内事業者数は前年と比べ70事業所減少の3428事業所となったが、従業員数は1.2%増の19万9614人、製造品出荷額等は6.2%増の10兆5419億円で付加価値額は10.1%増の3兆3965億円で、堅調に推移しているといえる。これから、このコーナーでは話題などおもしろネタを追って記していきたい。
(月刊東海財界 2019年5月号掲載)