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志摩市長
竹内 千尋 氏 インタビュー

志摩市のご自慢は?

志摩市長竹内 千尋 氏

ご存じのように2016年にG7伊勢志摩サミットが開催され、日本のみならず世界に向けて志摩の景観、食材のすばらしさを情報発信できました。非常に名誉なことであります。平成16年に町村合併して今の志摩市が生まれました。市全域が伊勢志摩国立定公園の中にあり、景観に優れています。古くからアワビやサザエを朝廷に献上するほど、海の幸に恵まれています。

また、大王埼灯台、安乗埼灯台という人が登れる灯台が2か所あり、自治体の中で2か所あるのは日本で志摩市だけです。灯台から眺める的矢湾、英虞湾のリアス海岸は美しく、景色を満喫した後は、地元のアワビなどを使ったフランス料理や日本料理が味わえる店もあります。

戦後、日本に駐留したGHQは生ガキを食べる文化がありました。GHQから「生で食べられるカキが作れないのか」という話があり、カキの習性を利用してほぼ無菌のカキを志摩の地元業者が作りました。市内にはカキ専門の料理旅館があります。

志摩の産業といえば観光の歴史が長く、それに伴い水産業も盛んです。その一方で農業は多品種少量生産に偏っていますが、南張メロンという糖度が16度のメロンが栽培されています。天皇陛下(現上皇)が伊勢に来られたときに召し上がられました。サミットの時にも振る舞われ、市内のホテルで食べることができます。生産農家は限定されていますが、一般の人でも購入できます。


製造業関係は?

志摩市磯部町に三重ナルミの志摩工場があり、ボーンチャイナの食器を生産しています。サミットの時にも使われ、普段は工場体験で観光客が絵付けなどを楽しんでいます。また、工業関係では電気のソケットを作っている旭電器工業という会社があり、ソケットでは全国90%近いシェアを占めています。ほかにも匠の技を活かした真珠加工があります。地元の立神真珠養殖漁業組合の女子部がデザインを考え、真珠の選別から加工までを手掛け、ジュエリーとして売り出しております。

これからの振興策は?

今の観光資源をブラッシュアップしていきます。インバウンドを取り込むためにも大切な戦略です。11月25日に観光庁長官賞をいただきました。この内容は、観光客が筏の上でアコヤ貝をとりだすなど、真珠養殖作業の体験ができるものです。アメリカ人を中心に外国人は興味津々です。また、インバウンドの観光客に向けてアピールしていきたいです。そのために、国の国際協会にお願いし、フランス・タイ・アメリカ出身の3人の職員を派遣していただきました。彼らは母国語でフェイスブックやブログなどで海外に情報発信するため、横山の天空カフェなどには海外の方が多く訪れるといった良い影響が出ているようです。

また、この10月から、近鉄ホールディングスと提携して「MaaS(マース)」という観光客向けの交通サービスの実証実験に入りました。観光客が専用アプリで出発地から目的地までの交通機関の検索、予約、決済まで済ますことができます。観光客だけでなく地元住民にも役立つようにし、観光と並行して地元地域への刺激策にしていきたい。リニアが開通すれば東京-名古屋間の移動時間も短縮され、インバウンドの観光客が呼びやすくなると思っています。

近未来の計画というべきドローンの活用を考えています。名古屋に本社のあるプロドローンという企業とKDDI、蒲郡市、それに静岡県の御前崎市と連携し、来年春にはドローンを活用した物流の実証実験が始まることになっています。中部新国際空港からヘリコプターなら20分ほどで志摩市に到着できますので、いずれは人の輸送も視野に入れています。また、輸送だけでなくドローンを活用した防災対策なども考えています。ドローンはヘリコプターより小回りが利き、コストも抑えられます。災害時の物資の輸送に期待が持てます。

定住化対策は?

まず、子育て世代を支援するために幼児教育・保育の無償化や給食費の無償化を進めています。また、民間におきましては、賢島に「THE HIRAMATSU HOTLE&RESORTS」という豪華な宿泊施設ができ、雇用を生んでおります。このようなことも、志摩市の定住化対策の一つだと思っています。

交流人口と定住人口の間の関係人口を増やしていきたいと考えておりますが、志摩市の場合は、近隣の伊勢市や鳥羽市も学生などの子供たちの生活圏でもあります。こういったことも踏まえ、もっと広域な観点からすると、三重県という枠ではなく、和歌山県や奈良県など紀伊半島を含めた政策があってもいいと考えています。

市長のオフの時間の使い方は?

もう趣味と言えるくらい街づくりについて考えてしまいます。旅は好きですし、立場上、アウトプットが多い仕事ですので、乱読になりますが、気になる本はできるだけ読むようにして、オフを過ごしています。

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