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多気町に大リゾート施設高速と直結する「VISON」

大型複合リゾート施設「VISON」(イメージ図)

宿泊、温浴、有名レストラン……飲食、産直市場など約50店も

 三重県多気町で建設が進められていた食と健康をテーマとする大型複合リゾート施設「VISON(ヴィソン)」のオープン(4月から順次?)が近づいている。計画では昨秋開業の予定だった。運営は三重県菰野町で温泉リゾートを運営して成功を収めているアクアイグニス。

 場所は伊勢自動車道・勢和多気JCTのすぐそば。同道にはヴィソンの開業に合わせ、中日本高速道路・名古屋支社等が整備を進めている「多気ヴィソンスマートIC」が2021年度春に開通する見通しだ。高速道路と民間施設を直結する全国初のスマートICとなり、このICを利用することで、VISONに伊勢道上り線(名古屋方面)出口から直接アクセスすることができるようになる。高速を使えば伊勢神宮からは20分程で、参拝客も利用しやすくなる。開業当初はかなりの渋滞が見込まれそうだ。

 「ヴィソン」の事業主体は、アクアイグニスのほか、イオンタウン、ロート製薬、不動産等投資運用会社ファーストブラザーズらが出資する合同会社「三重故郷創生プロジェクト」。名称は「美しい村」という意味を込めて、VISON(美村)となった。

 ヴィソンは、敷地面積115ha(バンテリンドームナゴヤ=旧ナゴヤドーム=24個分)のうち、41haに宿泊、温浴、飲食店、製造販売店、物販店、産地直送市場、農園等の各施設を整備。スペインの美食の街として知られるサンセバスチャン市の人気レストラン3店をはじめ、約50店舗が出店する。総事業費は約180億円。

 「温浴施設」は、三重大学とロート製薬が連携し、薬草湯のレシピを開発。施設内や周辺の薬草畑の薬草を活用し季節ごとにさまざまな効能の湯を提供する。「食の商業ゾーン」では、世界的にも有名なパティシエ辻口博啓さんやテレビ出演も多い料理人、笠原将弘さんのプロデュースした日本料理が食べられる。産直市場は三重県産の農産物、海産物、工芸品などを販売する予定。アウトドアや農機具の体験ゾーンも配置され、子どもから大人までがわくわくする施設となる。

 アクアイグニスの立花社長は「日本最大の産直市場になる。施設が広く、自動運転でぐるぐる回れるようにする」とし、雇用は「50のお店、ホテル、レストラン、物販で約1000人に働いてもらいたい」と語っており、人口1万4000人余の多気町はヴィソンを拠点に、最先端技術を活用する「スーパーシティ」構想を掲げており、大きな転換期となるかもしれない。

(月刊東海財界 2021年3月号掲載)