特定非営利活動法人あいち・みえプロジェクトネットワークは、愛知県・三重県の活性化に貢献していきます。

本部事務局
名古屋市東区代官町40 番18 号 ALA 代官町ビル5 階
TEL:052-325-2303 FAX:052-979-2006

県と百五銀、ニコスがお宝キャンペーンで連携

お宝キャンペーンをPRする(左から)三菱UFJニコスの久田常務、鈴木三重県知事、百五銀行の伊藤頭取=県庁で

食関連業支援

 日銀が10月1日に発表した9月の企業短期経済観測調査(短観)は、大企業製造業の業況判断指数(D1)が6月の前回調査から7ポイント上昇のマイナス27だった。2017年12月以来2年9カ月ぶりの改善となった。調査は8月27日~9月30日に全国の約9500社を対象に、回答率は99・3%だった。

 識者は、改善はコロナ禍で世界経済が底に達した前回からの反動の結果と見ており、業種により明暗が分かれているという。自動車や鉄鋼など輸出産業は回復し、宿泊・飲食など対人サービスは改善の兆しが見えない。東京商工リサーチによると、コロナに絡む9月の企業破綻件数は最多の6月に迫る勢いで、宿泊・飲食、アパレルの3業種が突出している。短観では資金繰りは安定した数字となったものの、同社は「環境悪化が長引き、資金繰りなどの支援効果が薄まった」とみている。

 そんな中、三重県の新しい取り組みを二つ紹介する。

①事業継続計画(BCP)策定にチャレンジする中小企業・小規模企業を募集

 感染症の拡大や自然災害の発生など、今後の企業活動の継続に影響を与えかねないリスクに備え、県内に主な事業所を有するBCP策定をする中小企業・小規模企業を、10月2日~来年1月31日まで募集している。先着30社。専門家が3回まで無料で、訪問もしくはオンラインを活用した支援を行う。書類に必要事項を記入の上、事業受託者である百五総合研究所へFAXで申し込む。

②買って応援!もらってうれしい! 三重のお宝キャンペーン

 百五銀行(津市岩田)、クレジットカード大手の三菱UFJニコス(東京)と一緒に県は10月1日、県内の食関連事業者を支援するため、通販ポータルサイト「三重のお宝マーケット」に掲載されている事業者の商品を購入した人に、抽選で松阪牛や伊勢エビなど総額100万円分の県産品を贈るキャンペーンを実施すると発表した。

 11月15日までと来年1月15日~2月15日の2回。3000円を1口とし、専用のウェブサイトに購入商品の納品書の画像をアップロードすることで応募できる。各回150人に当たる。

 同行の伊藤歳恭頭取は「まずやるべきは資金繰り支援だが、次の販売支援も大事」と述べた。鈴木知事は「関心を持ってもらうことが生産者の応援に繫がる。事業者は勇気と希望を持ってもらい、購入者は県の魅力を再発見するきっかけにしたい」と語った。

(月刊東海財界 2020年11月号掲載)