特定非営利活動法人あいち・みえプロジェクトネットワークは、愛知県・三重県の活性化に貢献していきます。

本部事務局
名古屋市東区代官町40 番18 号 ALA 代官町ビル5 階
TEL:052-325-2303 FAX:052-979-2006

 三重県がスマートニュースで
 イベント・観光・防災情報発信

スマートニュース内の三重県チャンネルの画面

近鉄と三菱は「近鉄しまかぜコイン」発行

 三重県がスマートニュースで県公式情報の発信を始めた。滋賀県、兵庫県に続いて全国で3例目。スマートニュースは、日本最大のニュースアプリ。日本と米国で計4000万件のダウンロードを記録。月間の利用者は約2000万人にものぼる。より多くの人々に三重県からの情報に接してもらい、県の魅力を幅広く伝えようとする試み。特にイベントや観光地、防災といった分野を強化する。

 「三重県チャンネル」がスマートニュース内に開設され、同チャンネルに「三重県公式」と「三重県公式SNS(会員制交流サイト)」が表示、発信する。三重県公式には、三重県ホームページ(HP)で公開されている「お知らせ・イベント情報」と「つづきは三重で」で掲載している記事を転載し、三重県公式SNSでは、Twitter「防災みえ」「三重県(公式)」と、Instagram「観光三重」「visitmie(ビジットミエ)」「つづきは三重」を転載している。

 スマートニュースのダウンロード方法は、同サイトや県HP内にあるQRコードなどからアプリをダウンロード。また、三重県のタブを画面上に表示するには個人で設定が必要となる。

 フィンテック関連の注目すべき取り組みとしては、近鉄グループホールディングスと三菱総合研究所が発行した「近鉄しまかぜコイン」がある。ブロックチェーン技術を活用したデジタル地域通貨で11月11日から2020年1月31日まで発行するという。

 同コインは、スマートフォンアプリに入金し、QRコードで決済する。入金額に10%上乗せで通貨発行(1コイン=1円相当)され、最大10万円までチャージできる。個人間での譲渡も可能だが、期間終了後はコインは消滅し、残コインの払い戻しはない。地域通貨が使えるのは伊勢志摩地域のリゾート施設(志摩スペイン村、志摩観光ホテル、志摩マリンランド、賢島エスパーニャクルーズ、朝熊山頂売店・茶屋ほか)。チャージできる場所は伊勢志摩エリアの近鉄特急券窓口や志摩スペイン村、志摩観光ホテルなど。

 同通貨は、過去2度にわたって近鉄と三菱が共同で実施した「近鉄ハルカスコイン」社会実験の成果に基づいて実用化。近鉄沿線の重要観光拠点である伊勢志摩地域の観光施設や飲食店などで利用してもらうことでさらなる旅客誘致を図って競争力を高め、得られるデータを元に、新たな沿線活性化モデルの構築を進めていくとしている。利用者の動向が気になるところだ。

(月刊東海財界 2019年12月号掲載)