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紀宝町長
西田 健 氏 インタビュー

紀宝町の特色、”お国自慢“を教えてください。

紀宝町長西田 健 氏

三重県最南の町で、海は太平洋に面した熊野灘、山は吉野熊野国立公園に属する紀伊山地、川は熊野川にそそぐ相野谷川、そして世界遺産の熊野古道など素晴らしい自然に恵まれています。その自然を生かしながら、皆で保全し、知恵を出して考えていかなくてはいけない。私も子供の時からこの町に住み、大好きですが、町長の仕事に就き、長く愛され住んでいてよかったといわれる町にしたいと努力しているところです。

町も総合計画を立て基本理念として「「安全・安心」~人の命を一番と考えるまちづくり~」「「住民が主役」~子どもはまちの宝、高齢者はまちの誇り~」「「信頼される行政」~住民満足度の高いまちづくり~」を掲げています。

産業面では?

一次産業が主体です。隣の御浜町は年中ミカンを出荷し、わが町も柑橘類が採れますが、基本的には木材の町です。平成18年1月に旧紀宝町と旧鵜殿村が合併し、今の紀宝町が誕生したのですが、熊野川・左岸の旧鵜殿村は面積2.88平方キロメートルで日本で一番狭い村と言われていました。でも熊野川の上流からイカダを組んで材木を運ぶ集積地で製材工場も昭和50年代ごろまでは35軒前後あり、活況を呈し、日本一人口密度の高い村、とも言われていました。近年は3,4軒ほどに減りましたが、現在は日本の火災報知機の55%を生産する従業員500人のパナソニックの系列会社があり、協力会社を含めると田舎では珍しく若者が多い、元気な街ではないかと自負しています。

今後の振興策は?

熊野川対岸の和歌山県新宮市とは県を超えて一部事務組合を作るなど仲良くしていますが、とにかく北は山に阻まれ閉ざされていました。昭和43年鉄道も開通して、道路も整備されやっと三重県人になった感じがし、明るく大きな気持ちになり、少しずつ変わりつつあります。これからは地域の魅力、特に自然をアピールしていきたい。紀宝町浅里の「飛雪(ひせつ)の滝」は落差30メートル、幅12メートルで、紀州藩主・徳川頼宣公が名付けたのですが、滝つぼの近くまで車で行ける珍しい滝です。周辺を町が整地して昨年の連休前にコテッジ8棟、売店、テントサイトも作りましたが、手ぶらで来てバーベキューも楽しめて、今年の連休は予約が殺到しました。

南北問題については?

地域間格差は感じていますし、県民所得でも明らかです。一番大きいのは遠いこと。それが南北格差を生んでいる。道路が整備され、文化的なものと私的なものが流入し、ようやく変わってきました。道路は生活を大きく変えました。気持ちも明るくなって勇気も出てきました。これからいよいよ地域挙げて頑張ろうというところです。社会資本の整備は大きい。

人口減少については?

合併時1万2,900人だったのが現在、1万1,000人弱。13年で2,000人減少しました。頭の痛いところですが、とにかく地域に住んで楽しく豊かに元気で住みやすい町にしていく。安心・安全な町にすることによって人が住み着く。そのためには誇りをもって元気になるような町にする。住んでいる皆さんにしっかり住んでもらう。移住や移入は難しい。
 一方、南海トラフの危険性があり、防災対策も必要です。国の津波浸水想定高は最大11mとなっており、そのため、役場庁舎の隣に、5階建ての防災拠点施設を整備し、サーバー等を安全な高さに移設しました。水道施設も震度5以上に耐える40トンタンクを5か所設けました。また自前のガソリンスタンドも整備しました。特に平成23年9月の紀伊半島大水害を教訓に町では日本初の事前防災行動計画(タイムライン)を平成26年度に作りました。被災が予想される際、時間軸に沿って、いつだれが何をするか、を決め取りこぼしのないようにするものです。平成29年10月の台風第21号時にも活用されましたが、さらに地域住民にも必要、と現在地域版事前防災行動計画(タイムライン)を作ってもらっているところです。
 そのほか、一人ひとりが安心して生み育てができるよう、核家族化に対応した妊娠時から相談できる対応や、保育所の建て替え、放課後サポートセンター・夏休みサマースクールなど子育て支援、医療費無料化、高齢者対策など、町に住んでよかった、と思える施策を知恵を出しながら実施しています。

趣味などは?

たくさんありますが、今はゴルフと盆栽です。ゴルフは土日曜日の各種行事や式典などの後、合間を見ていく程度です。盆栽は、一時ブランクはありましたが昔からの趣味です。手入れするほどしっかり答えを返してくれます。逆に手を抜くとダメ。行政と同じで、心を込めて誠心誠意やる。答えが返ってくると報われた気持ちになります

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